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 ささやかな毎日。

読んだ本

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ふがいない僕は空を見たふがいない僕は空を見た
(2010/07)
窪 美澄

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5つの連鎖した短篇から成る。最初の短篇が、第8回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞作だけど、「おおっ!」という性描写はこの一編だけ。章(編)が進むにつれ、どんどん進化していく。どうしようもなさ、おろかさ、悲しさ、汚さを描きつつ、最終的にとてもやさしくあたたかい短篇集なのでした。最初の短篇の主人公のふがいないけどやさしい高校生の男の子の母=助産院の助産婦さんが主人公の最後の短篇「花粉・受粉」はすごくいい。登場人物が皆いい。明るくて、希望に満ちている。じんと来た。
 助産婦さんは昼も夜も休みもない。自分を振り返り、来週は仕事で休みがとれないとか、それがどうした、ちっちぇーぞ、と素直に思った。自分の頭の中のステレオタイプな世間の定規に自分を当てはめていては、幸福になれない。
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