素敵なプレゼント

2017/09/09
その日、私は誕生日を迎えた。
その日もいつもと変わらぬ平日で、日中は日帰り出張で大汗かきながら仕事をしたが、ダンナもこの日の夕方、2泊の出張から帰宅したこともあり、夜は私よりずっと年老いた父と母から「ふたりとも疲れてるんだから、ウィル預けて外で食べといで」と小遣いをもらい(泣)、それでは、とウィルを父と母に預け、どこに行こうかちょっと悩んだ末、家から自転車で5分くらいのこぢんまりして雰囲気のいい美味しい蕎麦屋に行った。
 
 幸い先客はまだ少なく、母子3人と、お一人様女子が蕎麦を食べ、おじいちゃんふたりがしめ鯖を肴に一杯やっていた。私たちもつまみを3品頼み、ビールで乾杯。ここのつまみ、美味しくて、盛りもよく、とっても良心的な値段なのだ。うれしい。
 
 しばらくすると、小学校中学年くらいの男の子を連れた親子連れが入ってきた。席に着くと、男の子が手に持っていた花束を、先ほどの呑みのおじいちゃんのうちの一人にプレゼントしていた。どうやら客の一人と思っていたそのおじいちゃん(かくしゃくとはしているが、齢80代後半か90歳くらいだろうか)は、この蕎麦屋の店主で(厨房はすでに息子さんに任せている模様)、この日、私と同じく、誕生日らしい。ひゃ~、なんという偶然!!親子連れはこの蕎麦屋の親戚ではなく馴染みの客人らしく、店主に祝いの花束を渡したあと自席につき、家族で食事とお酒を楽しんでいた。
 
 小さな店はいつのまにか蕎麦屋でちょい呑みを楽しみにやってくる二人連れのお客さんでほぼ満席になり、呑みのお相手をしていたおじいちゃん店主は、接客をしていた店員のおばさんに(ご親族らしい)、小声で「レジ、やってちょうだい」とお尻をたたかれ(笑)、レジに置かれた椅子に腰かけ、会計を担当し始めた。
 
 〆の蕎麦と蕎麦湯も楽しんで、そろそろ・・・とレジに向かう。会計をしながら、レジ脇に置いてあった花束に添えられていたカードに「おたんじょうびおめでとう」という小学生の手書きのメッセージを確認した私は、おじいちゃん店主に「あの、おとうさん、今日お誕生日なのですか?実は私も今日が誕生日で・・・。おめでとうございます!」と言ってみた(照)。おじいちゃん、「そりゃそりゃ・・・」と言った後、先の花束を贈った小学生のパパに向かって「森さ~ん、この方も、今日誕生日なんだって!」・・・と・・・私に向き直り、「いや、森さんも今日が誕生日なんだよ。」!!
 なんと、この狭い店内(お客さん14人くらい?)に今日誕生日が3人だったのだ!!なんて幸せな偶然!!
私たち三人は握手して、互いにささやかな祝いの言葉を掛け合った。お客さんみんなに見られながら(照)。
 
生きてるとこんなこともあるんだぁ。
普段縁もゆかりもない人との不思議なつながりや、知人友人とのゆるくささやかなやりとりに、力をもらう年頃。
この夜の出来事は、私がウィルにするように、神様が私の頭を「よ~しよ~し」と撫でてくれているような。
小さくて大きなミラクルに感謝(日頃よく衝突しながらも、そんな機会を与えてくれた父と母には特に)。
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comment (2) @ 日々のことやウィルのこと